腎臓の働きが低下してくると、塩分と水分を尿中に排泄する力が弱ってきます。塩分・水分が余分に体内に蓄積すると、高血圧や心不全、肺水腫などの合併症を引き起こします。
塩分を摂りすぎると喉が渇き水分を摂取してしまい、透析前の体重(むくみ)が増加します。塩分8gが貯まると、体重にして1kg(1Lの水分、すなわちむくみ)増加します。
《減塩のポイント》
リンはミネラルの1つで、大半は骨や歯の成分です。血液の中のリンは体内に存在するリンのほんの一部ですが、生命活動に大切な役割を果たしています。
血中のリンが高くなると、血管の石灰化により動脈硬化を進行させ、狭心症など心血管等の合併症や下肢の血行障害等の合併症の要因となります。そのため、食事でのリンのコントロールが重要です。
《リンを減らすポイント》
カリウムは、食べ物の中にもほとんど含まれています。腎臓が悪くなると余分なカリウムを尿中に捨てることができなくなるため、高カリウム血症をおこし、不整脈や心臓を止めてしまう危険性があります。食事の中でのカリウムをできるだけ少なくする工夫が必要となります。
《カリウムを減らすポイント》